取締役会のパフォーマンスと実効性をさらに一段上の水準に高めるためには、取締役会と各取締役の評価を年に一回のイベントとしてではなく、複数年にわたるプロセスとして実施する統合システムが必須です。体系的なアプローチを採用することは、未来志向でパフォーマンス重視の取締役会であるという意図を投資家、規制当局および他の主要なステークホルダーに発信することになります。ある世界最大の機関投資家が当社に対して語ったとおり、「取締役会は継続的に自己評価を行ない、事業の長期的なニーズにあわせて進化していかなくてはなりません。」
当社は、お客様とともに、お客様の企業ニーズに基づき、お客様のために完全にカスタマイズされた取締役会、委員会および取締役評価プロセスを構築します。このプロセスは、人、プロセスおよび文化に関連する諸項目をカバーしており、具体的には、同業他社およびトップクラスのガバナンスを実践している企業との比較調査、戦略およびリスクに関する各取締役間の認識統一および取締役会と経営陣の間の認識統一、企業の目的と取締役会の方針の整合、環境、社会、企業ガバナンス(ESG)に関する評価(人材関連の取り組みの監督を含む)、機関投資家のガバナンスに関する要望の検討、規制に関する個別事項などが含まれます。
電子媒体を使ったアンケート形式の調査はもはや役に立ちません。優れた取締役会では、取締役会、委員会および各取締役の本格的な評価を実施しています。当社は他のどの主要なサーチ・サービス企業あるいはコンサルティング企業よりも多くの取締役会評価および取締役会を対象としたコンサルティングプロジェクトを実施しています。その中では、当社のGlobal Board Culture and Director Behaviors Surveyにおける取締役会の文化および行動様式に関する重要な研究の成果のほか、当社が毎年実施している機関投資家のトレンド調査から得られた投資家の要望の実態に関する知見を活用しています。当社はお客様の個別のニーズに合った実効性のある取締役会評価プロセスを導入し、お客様の会社の取締役会を優れたガバナンスを実践しながら高いパフォーマンスを発揮する取締役会へと変えていくための支援を提供します。