チームがトップレベルのパフォーマンスを発揮している場合、その要因は常にリーダーまたはチームに貢献しているメンバー個人よりもチームとしての組織的なダイバーシティおよびインクルージョンにあります。高いパフォーマンスを発揮している経営チームでは、戦略上の優先課題に対する取り組みを実行し、将来を見据えて会社としての備えをしっかりと行ない、ステークホルダーの期待に応えるという点で、明らかによい結果を出しています。ところが、経営幹部の93%が自らの個人的な貢献が会社にポジティブな影響をもたらしていると考えているにもかかわらず、自身の経営チームが高いパフォーマンスを発揮していると考えている経営幹部はわずか55%に留まっています1。
当社が世界の企業の経営チームと実施した調査およびプロジェクトで明らかになったことは、経営チームの成功は、「適応力」、「視点」、「雰囲気」および「チームリーダーシップ」の4つの領域で生じる緊張についてチームとしていかに対応できるかにかかっている、ということです。当社が提供するモデル「Productive Tensions for Top Teams」は、チームの組織としての選好、強みおよびチームの機能に支障をきたす可能性のある要素について詳細な分析を行ない、リーダーおよびチームに対してその結果をマップの形で提示するというものです。ラッセル・レイノルズ・アソシエイツでは、こうしたサービスを通じ、チームが持っている新たな現実に対して順応し、戦略を見直し、然るべき方向へ向かう力、そして戦略的な変革を推進していく力を引き出し、最高レベルのパフォーマンスを発揮するための準備を支援することを目指しています。
合併やプライベートエクイティによる買収などの移行期間において強力な経営チームが求められることについては多言を要しないでしょう。実際に投資先企業の経営陣の質は、ディールの成功要因として最も頻繁に指摘されるところであり、また、失敗の原因として二番目に多く挙げられる要素でもあります2。ラッセル・レイノルズ・アソシエイツでは、CEOおよび経営チームと力を合わせ、現状の経営チームのグループダイナミックスと能力を分析し、チームの方向性を会社の重要な目標と整合させ、最終的に経営チームが会社の命運がかかったこの局面において戦略上の優先事項に対してより的確に対応できるよう支援を提供します。
経営チームにおいて調和がなければ、その組織のどこを見ても調和は存在しないでしょう。CEOのチームは戦略上の優先順位を設定し、次の転換点に向かって社員を動かしていくことに加え、会社のビジョン、目的およびカルチャーを体現するモデルとしての役割も担っています。
経営チームについて
42% |
30% |
33% |
経営チームが他のチームと比べて複雑な課題に対してより的確に対応できる度合い |
経営チームが他のチームと比べてトップクラスの人材をよりうまく引きつけることができる度合い |
経営チームが他のチームと比べて主要なパフォーマンス指標においてより高いスコアをあげている度合い |
1. ラッセル・レイノルズ・アソシエイツの2018年の調査
2. ベイン・アンド・カンパニーの2021年の調査